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Windows に Rust の開発環境を構築

1. はじめに

以下のような記事を読みました。
「ソフトウェアはメモリ安全でなければならない」との声明を発表、米ホワイトハウス
いい機会なので、Rust を学んでみようと思います。
まずは、Windows に Rust の開発環境を構築するための手順をまとめます。

2. Visual Studio Pro へ Rust の開発環境構築

Rust 用に特定の C++ ビルド ツールが必要とのことなので、
Microsoft C++ Build Tools を ここ からダウンロードして、インストールします。
[.NET デスクトップビルドツール]、[C++ によるデスクトップ開発]、および [ユニバーサル Windows プラットフォームビルドツール] にチェックを入れて [インストール] をクリックします。

3. Rust のインストール

Install Rust
上記、Rust の Web サイトからインストーラーをダウンロードして、インストールします。
インストーラーを起動すると以下の3択が表示されます。

1) Proceed with standard installation (default - just press enter)
2) Customize installation
3) Cancel installation

1) Proceed with standard installation (default - just press enter) を選択します。

インストール完了後、『Press the Enter Key to continue.』 と表示されるので、Enter キーを押します。
Path を反映させるため一度 Windows を再起動します。

コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。

C:\Users\xxxxx>rustc --version
rustc 1.77.1 (7cf61ebde 2024-03-27)
C:\Users\xxxxx>cargo --version
cargo 1.77.1 (e52e36006 2024-03-26)

バージョン情報が表示されれば、インストール成功です。

4. Visual Studio Code へ Rust の拡張機能をインストール

Visual Studio Code を起動し、以下の拡張機能をインストールします。

  1. rust-analyzer
  2. CodeLLDB

これで準備が整いました。

5. Rust のプロジェクトを作成

Visual Studio Code を起動し、[ターミナル] から以下のコマンドを実行します。

cargo new first_rust_project

first_rust_project フォルダが作成され、その中に Rust のプロジェクトが作成されます。
src フォルダの中に main.rs というファイルが作成されています。
中をのぞくとよくある Hello, world! が記述されています。

fn main() {
    println!("Hello, world!");
}

6. 実行

メニューの [実行] から [デバッグの開始] をクリック、もしくは F5 キーを押します
初回起動のため、"起動構成が提供されていないため、デバッグを開始できません" というダイアログ ボックスが表示されます。
そのまま何度か『はい』をクリックします。
launch.json ファイルが開いた後、もう一度 [デバッグの開始] もしくは F5 キーをクリックするとビルドが始まり、ターミナルに Hello, world! が表示されます。

7. まとめ

Rust の開発環境を構築し、プロジェクトを作成して実行するまでの手順をまとめました。
割とサクッとできたような気がします。
今後は以前作った C++ のプログラムを Rust に書き換えていきたいと思います。

A. 参考サイト

Windows で Rust 用の開発環境を設定する
Rust をインストール
WindowsでRust開発環境を作ってみる(VSCode+BuildTools+rustup)
開発環境: WindowsにRust(MSVC)の開発環境を構築する (2023年版)

B. 参考書籍

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