1. はじめに
Power Automate Desktop は、Windows の操作を自動化するためのツールです。
その中でも UI オートメーションは、マウスやキーボードの操作を自動化することができます。
単純作業など自動化できる作業などは、Power Automate Desktop を使うことで、作業を効率化することができます。
注意点としては、Windows であることはもちろんとして、UI オートメーションを使うためには、画面が表示されている必要があります。
モニタの電源を切っていると動作しないことは覚えておく必要があります。
実際に作ってみて、よく使うアクションについてまとめておきます。
2. 変数
- 変数の設定
変数名を作成し、値を設定します。
数値を設定することでインクリメントやデクリメントを行う値を設定することができます。
定数も設定することができます。 - 変数を大きくする
変数の設定で値を変える変数を指定し、大きくする数値を入れることで、変数の値を大きくすることができます。
ループと合わせて使うことで、繰り返し処理を行うことができます。
3. 条件
- if
最初のオペランドで変数を指定し、演算子で条件を、2番目のオペランドで比較する値を指定します。
条件を満たすとスコープ内の処理を行います。
4. ループ
- For each
リストの値を取り出して、スコープ内の処理を行います。
リストの値を取り出すためには、リストの変数を指定します。
5. テキスト
- テキストを数値に変換
変換するテキストを指定し、生成された変数に数値を設定します。 - テキストの分割
ファイルから読み込んだ内容など、区切り記号で分割しリストに格納します。
6. マウスとキーボード
- マウスクリックの送信
左クリックなどのマウスイベントを送信します。
マウスの移動も同時に行うことができるため、指定した座標(相対位置)に移動してからクリックすることができます。
UIオートメーションで指定できない場所をクリックすることができます。 - キーの送信
UI要素を指定した個所に送信するテキストを入力します。
7. UI オートメーション
7.1. ウィンドウ
- ウィンドウの取得
特定のウインドウを取得し、生成された変数に格納します。
格納された変数は後ほどUIオートメーションのアクションを実行する際に使用するインスタンスとなります。
7.2. フォーム入力
- ウィンドウ内のテキストフィールドに入力する
テキストボックスをを指定し、入力するテキストをテキストフィールドに入力します。 - ウィンドウ内のボタンを押す
UI要素で指定したボタンをクリックします。
8. フローコントロール
- ラベル
移動先のラベルを配置することで、エラーが発生した時に移動先のラベルにジャンプすることができます。
goto 文のような使い方ができます。
9. まとめ
実際に作ってみたけど、デスクトップ上での繰り返し行う単純作業を肩代わりしてくれるので、とても便利です。
作っててなんだか アルゴロジック を思い出しました。
思った以上に簡単なので、ぜひ使ってみてください。
A. 参考サイト
https://powerautomate-s.com/
https://sunagitsune.com/tag/power-automate-desktop/
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